ボディドクターマットレスで眠れる宿
ボディドクターマットレスで眠れる宿はいくつかありますが、今回はその中から一つご紹介します。
2019年12月に長野県白馬村にオープンした複合宿泊施設haluta hakuba。
halutaは長野県上田市とデンマークコペンハーゲンに拠点をおき、北欧ビンテージ家具の輸入販売を行っている会社です。
新しい家具ではなく、昔からあるいいものを「引き継ぐ」という思いのもと、徹底してヴィンテージ家具を取り扱うhalutaが、昭和40年代に建てられたスキー客用の民宿を改修し「医・食・住」の事業すべてを体験できる複合宿泊施設を白馬村にオープンしました。
haluta hakubaが目指すのは食事や飲み物、アメニティすべてをオーガニックにこだわったビオホテル。
タオル、ベットリネン類、施設の建材や内装材も可能な限り自然素材を使用したこの施設の8部屋中、5部屋に弊社の天然ラテックスマットレスボディドクターが採用されました。
また残り3部屋には最高級の寝具素材といわれる馬毛布団が使用されています。
私が宿泊した部屋は「frø(フォイ)」
デンマーク語で「種」という意味のこの部屋は、haluta馬喰町のショップ名と同じ名前だそう。
他にはSPIRE(スピア)→芽、BLAD(ブラー)→葉、STILK(スティルク)→幹など全8部屋に植物に関する名前が付いています。
シングルベッド2台のツインルームには、ハルタ社員が一から手作りしたという無垢材のベッドフレームにボディドクターマットレス、石川県金沢市にある石田屋さんの羊毛パッドとリネンカバーでメイキングされ、その上に羽毛布団、そして今治コンテックスのコットンケットがフットスローとして敷かれています。
こちらが弊社のマットレスボディドクターレギュラータイプ。
素材はヨーロッパで100年以上昔から愛され続ける天然ラテックスフォーム(100%天然ゴム)を使用しています。
天然ゴムの独特の柔らかさと反発力が自然な寝姿勢に導きます。また天然素材ですので、人に優しいのはもちろん、焼却しても有害物質を発生させない環境にも配慮した商品です。
さて続いてはお部屋の紹介。
部屋にはテレビはなく、あるのはタブレットが一台。
余計なものを置かず、この場所でゆっくり呼吸して身体の感覚と声に耳を澄まして欲しいというのがhaluta hakubaの願い。
これは熱交換器、除湿型放射冷暖房設備PSパネル。
このパネル内の水の温度を変えることで冷暖房を行うシステムですが、これが優れもの。
エアコンなどの冷暖房は直接風が当たる不快感と同時に埃やチリが舞い飛び空気を汚します。
この熱交換機は輻射熱を使って冷暖房するので空気を汚さずに、冬場は風のない日だまりで日向ぼっこをしている感じで本当に心地がいい。
夏場は洞窟の中のような冷んやりした感じになるそうです。また除湿型というのもポイント。
このシステムは冷水を流す際にパネルに大量の結露が発生しますが、この結露問題を逆手にとって敢えて積極的に結露させそれを排水管に集めることで同時に除湿も行うそう。
これはhalutaのサステナブル住宅「haluta house」と同様の仕組みなんだとか。
空気が気持ちいい家は魅力です。
こちらがシャワールーム
アメニティは必要最小限にしていると案内時に説明されました。
「余ったアメニティを持ち帰って無駄にしていることってないですか?」って、あー、ある、ある、確かに私そうだなと思いました。
しかしソープが一つしか置いてなくて、これで頭から顔から身体まで洗えます、トリートメントも必要ないって言われて正直少し不安に。
でもこのソープがまた使ったらすごく良かった。香りも泡立ちも、洗い上がりのしっとり感も。
置いている物へのこだわりを感じました。
シャワーのあとは土日だけ体験可能なToji-ba halutaへ。
haluta hakubaのコンセプトであるセルフリトリートの一つとして石風呂ミスト浴Toji-baが体験できます。
リトリートとは、仕事や家庭・人間関係などの日々の忙しい生活から離れ、自分だけの時間を持ったり、リラックスの時間を与えてあげること。
森林浴や温泉もその効果が期待できますが、ここでは日本古来の温泉療法「湯治」を現代版にアップデートし、温浴よりも凝縮されたミネラルを効率よく取り入れることができる蒸し風呂(石風呂ミスト浴)を設置しています。
10分ごとに3回、60分の体験で内臓からしっかりと身体が温まり、溜まったストレスが洗い流されたようにスッキリ。
これはハマりそうです。
銀座にも店舗があるんだとか。都会で湯治ができるなんてさすが現代です。
夕飯はホテルの通りに出て飲食店で食べたり、シェアキッチンで自由に料理をすることもできます。
この共有スペースはヴィンテージ家具好きにはたまらない空間。
ミナペルホネンの生地を張ったチェアも。
夜は所々に設置された北欧照明が活躍し出します。
お隣りの売店、ビオキオスクで販売しているオーガニックワインを買ってここでゆっくり過ごすのも。
朝食メニュー
岐阜の無煙石ハム ショルダーベーコン
隣り大町の地鶏茹で卵
広島ハーブ農園の無農薬リーフ野菜
白馬野菜のマッシュポテト
豆乳とごぼうのスープ
これが通称黒パン
デンマークではおにぎり代わりなんだそう。
ハルタのパンは上田のパン工房で焼かれて送られてきます。
食事の時にさりげなく置いてあった布巾。
古布のリネンを細かく切って再利用したものなんだそう。
haluta hakubaの想いが伝わります。
実はこの日、目が覚めると外は大雪。
これは、もう少しここで自分を見つめ直しなさいという天からのお告げかなと帰るのを諦め、もう一泊してきました。
2泊目に泊まったのはgren(グレン)というお部屋。
こちらもボディドクターマットレスで安定した寝心地。
夜の静かな時間。たまにはこんな贅沢な時間もあってもいいのかなと思えました。
こちらが売店の「bio kiosk」
オーガニック食材、部屋に置いてあったシャンプーやタオル、朝食で使用した食器類もこちらで購入可能。
我が家ではシャンプーと食器を購入しました。
この「お静かに」のイラストはハルタのスタッフさんが描いたんだそう。
廊下の先には、絵を飾ったように窓から外の雪景色が映し出されていました。
今度はスマホも置いて、デジタルデトックス「リトリート」をしてみたい、またここで。
現在は、コロナ感染拡大防止のため臨時休館中だそうです。
施設のことを丁寧に教えてくれた、美味しいご飯をどんな素材で作ったか教えながら提供してくれた、雪道を心配してチェーンがどこかに売ってないか探してくれたスタッフさん。
ここには、また会いたくなる人との出会いもありました。
まだ日常に戻るには少し時間が掛かりそうですが、再開されたら是非、足を運んでみて、halutaの宿にそしてボディドクターマットレスに触れてみてください。
7月より haluta hakuba の予約受付が再開されるそうです。